'Japanese names are certainly changing.'

February Feature

「日本人の名前が変わっていく?!」 -日英名づけ流行の比較-

BY Sayaka Matsumoto  



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2006 名前ランキング (日本)
  (明治安田生命調べ)

男の子
女の子

第1位 

 

(りく) 陽菜 (ひな、はるな、ゆな)
第2位 大翔 (ひろと、はると、だいと) 美羽 (みう、みはね、みゅう)
第3位

大輝 (だいき、たいき、ひろき)
(れん)

美咲 (みさき)
第4位 さくら
第5位 (つばさ、たすく) (あい、まな、まなみ、めぐみ)
(あおい)
七海 (ななみ)
第6位

悠斗 (ゆうと、はると)

第7位 翔太 (しょうた)
第8位 海斗 (かいと)
(そら、くう)
優太 (ゆうた)
陽斗 (はると、あきと、はやと、ゆうと)

真央 (まお、まひろ)

第9位 優衣 (ゆい)
第10位 愛美 (まなみ、あいみ、あみ)
(あん、あんず、あんな、もも)
結菜 (ゆうな、ゆな、ゆいな)
優奈 (ゆうな、ゆな)

2006年に誕生した日本の赤ちゃんの名前TOP10が発表された。明治安田生命の発表したランキングによると、女の子の第一位は「陽菜(ひな、はるな、ゆな)」、次に「美羽(みう、みはね、みゅう)」「美咲(みさき)」と続く。どれも可愛らしい名前だが、20年ほど前には、滅多に聞かなかった名前ばかりだ。日本人の名前は今、確実に変化していっている。

日本人以外の方々にとっては、日本人の女の子といえば「〜子」とつくというイメージが強いかもしれない。確かに1970年代以前のランキングを見てみると、「智子」「陽子」「久美子」「裕子」のように、「子」のつく女の子の名前が、ランキング上位の殆どを占めている。しかし、2006年のランキングには、「子」のつく名前はなんとトップ10の中に一つも存在しない。

男の子の名前も見てみよう。2006年のランキングは「陸(りく)」が一位となっており、「大翔(ひろと)」「大輝(ひろきorだいき)」「蓮(れん)」が後に続く。正直日本人でも、読むのが難しい名前ばかりだ。これらも20年前には殆ど耳にしなかった新しい名前である。右のランキング表を作成していても、パソコンの変換一覧の中に出てこない漢字も多い。漢字は同じでも、日本人にすら覚えきれない程のあまりにも多くの読み方が存在する。

参考までにイギリスのランキングを見てみると、2006年の男の子の名前のトップは「Jack」、女の子が「Olivia」である。ちなみに「Jack」はなんと12年連続で1位とのことだ。もともとは「Jack」とは中世の時代の「John」という名前のニックネームの形である。伝統的な名前が、今尚トップ10に入るというのは、伝統を大切にするイギリスならではの現象かもしれない。

しかし、イギリスにも名前のトレンドは存在する。Bounty UK Ltd.のマネージャーSimonWilliamson氏のコメントによると、イギリスでは、特に有名人の名前や、有名人の子供の名前などの影響で、その時々にブームがあるという。例えば今年はBig Brotherにも出演していたPrestonの影響で、Prestonという名前が2005年のランキング1650位から、一気に304位に上昇している。またHarryという名前はハリーポッターの流行を期に2000年から一気に上昇している。しかし上位に入る名前の種類そのものには、やはり急激な変動などはなく、10年単位の大きなサイクルで徐々に変わっていっている形だという。

では、日本人の名前が、「ブーム」だけにとどまらず、これだけ「変化」していっているのは何故だろうか。もともと日本人の名前は、ひらがな又は漢字の1〜3つほどの組み合わせから成っており、必ずこの組み合わせにしなければいけないという決まったパターンは特に無い。ひらがなの音だけでも単純に計算すると、3文字の名前の場合、55文字×55文字×55文字で、166375通りの組み合わせが可能であり、同じ音でも、複数の漢字の組み合わせが可能であるため、漢字のパターンも合わせると、ほぼ無限に名前が作れてしまうのだ。

2006 名前ランキング
(イングランド&ウェールズ)
 
(National Statistics Online調べ)

男の子
女の子

第1位

Jack Olivia
第2位 Thomas Grace
第3位 Joshua Jessica
第4位 Oliver Ruby
第5位 Harry Emily
第6位 James Sophie
第7位 William Chloe
第8位 Samuel Lucy
第9位 Daniel Lily
第10位 Charlie Ellie

英語の名前の場合、基本的には既存の名前や単語の中から選ぶことの方が多い、ということを考えると、日本の名前の方がはるかにクリエイティブになりやすいということはうなずける。大正になった年には「正一」、大正2年には「正二」、昭和元年は「昭一」、昭和2年は「昭二」、また戦時中には「勝利」という名前が流行ったりと、時代を表した新しい名前もその都度登場している。

しかし、何の名前でも良いというわけではない。イメージの悪い漢字や響きの悪い語呂合わせは通常避けられ、また日本の名づけは伝統的に「画数」を気に掛ける傾向にある。画数とは、それぞれの漢字を組み立てている画の数の合計であり、これによって「縁起」の良さが変わってくるといわれている。名づけの際の絶対必要な要素というわけではないが、40%の日本人は、名づけの際に画数を考慮しているという。

一方、Babycentre.co.ukによると、イギリスの場合は、名づけの際のポイントは、響きの良さや意味の他には、苗字と名前の頭文字のイニシャルがおかしな組み合わせにならないかということ、ニックネームにした時の呼び名の響き、などが上げられるという。ちなみに日本人の場合、名付け時に、アルファベットでのイニシャルを重大な要素として考慮することは殆どなく、また英語の名前のように1つの名前にそれぞれある程度決まったニックネームが存在する訳ではないため、イニシャルやニックネームが、名づけの際にイギリスほど重要な要素にはなっていない。

名前は、赤ちゃんにとって、産まれて初めての両親からのプレゼント。いつの時代にも、どこの国でも共通していることは、どのような名前でも、赤ちゃんの名前はそれぞれの両親が試行錯誤しながら、子供の幸せを願って一生懸命考え抜いた愛の結晶である、ということだろう。

 

考:

名前ランキング2006 明治安田生命 http://www.meijiyasuda.co.jp/profile/etc/ranking/

Babycentre http://www.babycentre.co.uk/

National Statistics Online http://www.statistics.gov.uk/

Bounty.com http://www.bounty.com/

 

 

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