'The pond is my energy, my passion and my aggression.'

'Spirativity' 精神創造性

Become aware of the natural spirit around us;
and 15 ways to restore and promote your Spirativity

By Barry Crisp


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たちの創造的な精神(Creative spirit)は減退の傾向にあるのにも関わらず、モノに支配された世界が私達に更なる暗雲を投げかけることを黙認してしまっている。私達は知らぬ間に、商業主義を通してブランドの虜や想定された消費者像の通りとなり、テレビ番組中毒と化してしまっている。あなたの身の回りのいわゆる「普通の人」にアイドルオーディション番組の「X-Factor」で誰が優勝するかを尋ねてみよう。きっと興奮した答えが一瞬で返ってくることは間違いないだろう。しかし彼らに、創造性の境界を打ち破れる人物を誰か知っているかと尋ねたなら、きっとあなたは手元のロレックスの時計がいつまでもカチカチと時を刻んでいく音を聞くことになるであろう。

権威や社会的に受け入れられることへの憧れは、私たちを歩く広告版やありふれた噂話の媒体へと変えてしまった。だが心配はいらない。どうやって自分の精神と対話しその真価を認めていくか、そしていかにそれを日常の精神的創造性(Spirativity)に取り入れていくかについての完全な理解は、たとえそれが料理だとしても犬の散歩だとしても、私たち誰しもの中に必ず見つかりうるものなのである。

“Depression and
inconvenience is important for our life.”

最近の若者たちや意欲的な芸術家たちは、自らを刺激してくれるインスピレーションを探し求めているが、技術的側面や正確さに偏りすぎている教育システムにおいては、これはたやすいことではない。あなたが自分自身に尋ねるべき質問とは「あなたが人生の中で何を探し求めているか」ということである。もはや人生は退屈だと感じる必要はなく、自分の周りの全てのことをコントロールできるのは他でもないあなた自身なのである。もしあなたが自分の人生を向上させ精神的エネルギーを高めたいのであれば、以下を読み進めてみて欲しい。

「現代の芸術は非常に複雑だと思う。建築家たちは形や機能にこだわりすぎているし、現代の建築には人間性というものが全く感じられない。確かに建物自体は美しいのだけれど、役にはたたない無駄なものだよ。」と建築科学生のKosei Takahashi氏は述べている。彼は、最近全ての芸術家からメッセージが過剰に伝達しようされ過ぎているのではと懸念している。私には彼のフラストレーションが宙にただよっているのを手にとるように感じることができた。そして彼はこう付け加えている。「もしも自分のキャリアゴールが見えてきたら、建築は僕を自分の精神と結びつけてくれるかもしれない。」このような考え自体が多くのアーティスト達にとって問題を作り出してしまっている。自分自身を表現できる機会がいつかやってくると信じて待っていても、決して訪れない。まずは自分自身に対して自分を表現してみることが重要なのである。

このことを真に心に留めておくことは、あなたの人生を劇的に向上させるための大きなステップとなるであろう。「“間(Ma)”というものが地点や物質同士の間には存在しています。それは「無」つまり空白であり沈黙であるのです。それを聞くことも見ることもできませんが、その存在を感じることは可能なのです。私にとってこのことは、空間を体験する上で非常に大事な事柄です。」と偉大な建築家であるArata Isozaki氏は語っている。このことは全ての芸術や創造的活動において共通しうる事柄であろう。実際、私たちの周りを取り囲んでいる全てのもの−商業主義やTVドラマ文化など−は最終的には重要なものではなく、私たちの人生の中の単なる気晴らしや娯楽でしかない。しかし重要なことは自分自身が何者であるかを自覚し、自らの精神的な殻を創造的活動や自己成長のために用いていくことなのである。

Justin Watson氏は、現代の人々は過去を繰り返しているだけであり技術にコントロールされてしまっていると感じている。彼はインタビューの間、それぞれの質問の間にじっと考えるための沈黙を挟むため、私はしばし戸惑ってしまった。「現代の芸術家の多くは何か抽象的なことをすることに恐れを抱いている気がする。全ての芸術はなんらかの形で一つの反論であると思う。」その反論は政治的でも個人的でもありうるだろう。政府の決断に対する反論でも、自分自身が自らの考え方を変えたいための反論でもありうるのである。

演劇科の学生であったJustinは私を家に招待してくれた。彼の家の雰囲気は静寂に包まれていて温かく、中国楽器による音楽がバックミュージックとして流れていた。「香りというものは私にとって新たな考えやアイディアを生み出す刺激を与えてくれるんだ。」彼は煙をくゆらすお香を見つめながら紅茶のカップを口に運んだ。手作りクッキーの香りは、美味しいものを食べる時の気持ちをすぐに刺激し記憶を蘇らせるだけでなく、唾が出たりお腹が鳴ったりといった身体的反応さえ呼び起こすものであった。彼はこう続けた。「人々は香りを当たり前のものとして考えているけれども、雷雨の後の新鮮な空気の香りはインスピレーションを刺激してくれるだけでなく、時には人命の喪失を食い止めることすらあるんだよ。」

“The Chi is amazing,
I can feel the build up of energy inside.”

「現代の人々、特に若い人々にとっての問題を作り出している商業主義やTVから彼らを引き離すための試みをしているんだ」とエンジニアでありSeokmonという呼吸瞑想法の実践者でもあるJaegyu Han氏はこう語っている。Jaegyuは7年間、韓国の瞑想法であるSeokmonを実践しておりグループの主宰でもある。彼は自分の職業の立場からこう語っている。「エンジニアであることも同じく一つの芸術だと思う。僕達は新たな方法を創造(クリエイト)していくことで、効果的な作業結果を生み出していくことができる。クリエイティブであることによって、実際的なスキルだけでなく思考の可能性の幅も広げることができるんだ。」

結婚して一児の父であるJaegyuの人生に対する実践的なアプローチは、インタビューを通して明らかであった。私達が行うこと全てがクリエイティブであることは非常に重要なことであり、私たちは一個人として私達がそれを達成するための創造的なプロセスを自覚する必要があるのである。「普通の人でもインターネットや他の多くの媒体を通じて、ちょっとした芸術を作り出すことはできる。それこそがリアルな生活を反映した、いわゆるプロではない人々による自然な芸術だと思う。そのあいまいさや素朴さ、率直さこそが、私達が精神的な創造性(spiritual creativity)を解放できる核心の部分なんだ。」

ピアノ教師であり経験豊かなクラシックピアニストであるSayaka Matsumoto氏は、現代社会における芸術、特にクラシック音楽は問題点を抱えていることを認めている。「クラシック音楽のコンサートは一般的に退屈だと思われている傾向にあるし、クラシック音楽自体がだんだんと慣れていってやっと良さが分かってくるといった類のものだと思います。クラシックのコンサートはたいてい夜7時〜9時の間、つまりTV番組のゴールデンタイムとちょうど重なってしまう時間帯に行われるんです。」彼女は少し間を置いてからこう続けた。「このことは大半の人々がTVドラマが好きであるイギリスにおいても、クラシック界にとって大きな壁だと思う。芸術家たちの多くは伝統を重んじるあまり、彼らのスタイルを変えていくことに躊躇しがちだけれども、今こそクラシック音楽には変化が求められている気がします。コラボレーションなどによって、音楽を表現する新しい方法を作り出していく必要もあると思う。」

不必要な情報が溢れているこの世界においてクリエイティブで居続けるということは、決してたやすいことではない。自分にとって必要な情報を自ら選び取ることが重要である。「自分自身について考える時間を取るということが大切だと思います。自分が何者であるか、そして自分がどこに向かっていきたいと思っているのか。」Sayakaはそう付け加える。私たちが自らの精神に気づくことが必要であり、それは思考や身体と同じように注目されるべきものなのである。自然と触れ合うことも不可欠である。なぜなら自然とは地球上で最も大きな精神だからである。

Justinの述べる「他の人々の精神と対話をする」ということは精神的あるいは身体的な関係性の成長において、とても大切なことである。「人間はそれぞれ誰でも、一人の神、つまり尊く価値ある生命体になりうると思う。」Jaegyuは少し体の位置をずらしながらこう語った。「自然災害は神からのメッセージであると言えるかもしれない。しかし同じ理由で、自然災害というものは、人生において私達が何をしなくてはいけないのかという部分については、何ら変えることはないものだと思う。」精神が秘めているエネルギーに気付くということは必要なことであり、また私たちの精神は自然と共に働くものである。もしあなたが自分の精神を否定するならば、それは母なる自然をも否定することになってしまうのである。哲学者達や心理学者たちの見解によると、私たちは未だ、個人的または集合的な精神の持つ本当の力を知らないという。従ってこの哲学的な探求も簡単には終わらないはずであろう。

「鬱(うつ)」などのふさぎ込みの感情や達成感の決如は、私たちの真のアイデンティティや真の在り方から来る思考に影を投げかけてしまうものであると多くの人が論じている。私達は、するべきことをただこなしていくというような、自動的で機能主義的な社会に住んでいる。私たちの生活において、どのような形の「鬱」でも全てネガティブなものであるというわけではない。私たちはポジティブなものともネガティブなものとも共に生きていかなければならないものである。実際、鬱状態にある多くの人々は、理由は何であれ多くのエネルギーを持っており、ただその「はけ口」が見つからないだけなのである。「僕は心の境界線を打ち破るのが好きなんだ。そうすると、一日を無駄に過ごしてはいないと実感できるんだよ。」Justinはソファベッドにもたれかかりながらそう口にする。真の創造性とは、感情を創造することであり、新しいアイディアを生み出していくことである。「あの時もしもこうだったら・・・・」と繰り返し過去にとらわれる人生を生きていくべきではないのである。私たちは行うこと全てにおいて、更に確信を持ち、同時に思慮深くあるべきである。

ケーキを作ることは、ピアノの作曲をするのと同等にクリエイティブなことである。創造性には「高尚な形」というものは存在しない。「Freda Kahloという多くの素晴らしい絵画、そして多くの残虐な自画像を描いた画家がいるんだ。Fredaの作品は、人間はネガティブな感情をポジティブな創造活動に向けることが可能であるという明白な一例だと思う。」とJustinは述べている。「鬱や不便さというものは、人生の中で重要なことでもあると思う。」Koseiは、注意深く考えつつこう述べている。「スカンジナビアは冬の間は暑い雪で覆われるため、人々は作物を育てることができない。しかし、彼らは素晴らしい建築物や家具、織物を創り出し、そして同時に忍耐の心を成熟させていったんだ。」

北京の人気女性ロックバンドのボーカリストであるWang Yueはこうコメントしている。「私たちが歌詞を書いたり曲を作ったりする上で、鬱は大切なことなんです。」多くの人々やアーティストにとって、彼らのベストの作品や考えは、鬱の時に湧き上がってきたものであるということは、認めざるを得ない事実であろう。クリエイティブな状態の時の、自分自身と自分の精神との繋がりについて自覚するということは重要なことである。

Sayakaは話をする時にとても生き生きとした表情になる。両手のひらにあごを乗せて、彼女は私を見ながら微笑んだ。「音楽を奏でるということは、私自身の内部にある世界との対話なの。」彼女はとても柔らかにこう語った。「私は心の中にある見えない池に近づこうとするんです。その池は、私のエネルギーであり、私のパッションであり、そして攻撃性でもある。良い演奏ができている時は、私の池はとても静かで、同時にエネルギーはとても強い状態である感覚がします。ピアノを弾くということは私の日常生活様々な場面において私を助けてくれていると思う。それに、私の精神的なバランスはピアノを演奏することによって保たれている気がします。」

“The environment affects us
whether you are aware or not.”

彼女はこう付け加えた。「コンチェルトを演奏する時には、私とオーケストラとの間にリアルな“対話”が起きるんです。これはとても大切なことだと思う。」Sayakaは現在、心理学と音楽についての関係、また演奏家にとってのメンタルトレーニングについての研究に興味を持ち続けている。

最近自らの将来の計画について深く考えているKoseiは、創造性に関しては自分は主に「観る側」の立場にいると感じている。22歳にして、彼は既に自らの過去の活動や試験などに関しては批判的である。そのこと自体が、美しい人生の完璧さを求める繊細な探求であり、それは純粋であると同時に創造的なものなのである。「ロンドンには、バービカンを始め多くの美しい建築物が溢れていると思う。それは僕にインスピレーションを与えてくれるんだ。」

インスピレーションというものは、本やドキュメンタリー、またバスの中で何気なく聞こえてきたことなど、様々なものを通して見つかりうるものである。日常の身の回りに溢れている物や事柄を活用してみよう。例えばカフェは、新しいアイディアや特徴、感情、理解などを模索するためには最適な場所である。

「環境は、例え私がそれを自覚しているいないに関わらず、私に影響を及ぼしています。瞑想することは、私自身を探すこと、つまり私が何者でありどこに向かいたいと思っているのかを自覚することを可能にしてくれます。創造的な活動は製品を生産するためのプロセスだけとは限らず、私たちの日常生活を司りうることでもあると思うんだよ。」Jaegyuは野球帽の位置を直しながらそう強調した。私達は瞑想を通して、人生や私達自身のことや周囲の事柄について、より理解を深めることができる。「もともとは、善と悪の間には違いは存在しなかったんだ。僕たちの持つ善悪についての考えは、辞書は聖書から来たものだと思う。僕たちは自分達独自のものさしによって、お互いの関係を測ろうとしているけれども、まずは同じものさしで、自分達自身を測ってみる必要があると思う。」

2005年9月後半、Hanayui and Mugenkyoという和太鼓の舞台は、Justinに大きなインスピレーションを与えたという。「仕事も勉強も執筆活動ももっと興味を持ちながら頑張らなくてはというインスピレーションを与えられたと同時に、自分自身に対する理解も深まったんだ。」私達は創造的活動の観客側になることもできるが、同時に自分に必要な情報をそこから引き出し自分に当てはめて応用することができるのである。「太極拳の動きは、まるで木々が風でこすれあうかのように自然なんだ。」私達の思考は情報に溢れた森になってしまう可能性があるが、リラックスした気持ちや集中力や自分の内部に秘められているエネルギーに気付くことも可能なのである。「太極拳は本当に素晴らしいと思う。自分の中にエネルギーが蓄積されていくのを感じることができるんだよ。」彼は明るい笑顔でそう付け加えた。

日本出身の建築家であるItsuko Hasegawa氏はこう述べている。「建築とはいつも不完全なものであると、私は考えています。そこに住む人々がそれを引き継いでいくのです。実際に居住するというプロセス、またしかるべき改築を経て、初めて完成されていくのです。」これは全ての芸術や創造活動に当てはまることであろう。この不完全さこそが、創造性を刺激するものであり、私達はこのことを通して、私達自身の意味や理解やアイデンティティを見出し、それを日々の生活に応用していくことができるのである。自己認識を深めるためには、他人からの助けを探し求める必要はない。あなたが見つけることができる何よりも大きな助けは、まず自分自身を探し出すことなのである。


あなたの精神的創造性(Spirativity)を高める15の方法:

1. ポジティブで力強い音楽を聴く

2. 身の周りの自然に十分に味わう

3. 自分が誰であるか何者であるかを自覚する

4. 何かを決断する時は常に真剣な姿勢でその選択と向き合う

5. 自分自身に対して正直になる

6. お気に入りの場所を行きつけにする

7. 瞑想する

8. 健康的な食生活を心がける

9. 画一化の渦に陥らない

10. 社会的な交流の機会を持つ(試しにやってみるのではなくとにかく実行!)

11. 毎朝窓を開け新鮮な冷たい空気を思い切り吸い込む

12. 「行かせよう!」(Let go!)(自分のエネルギーを積極的に解放させる)

13. 適度な運動をする

14. 睡眠を十分にとる

15. できるだけ多く微笑み笑うようにする

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